ひとりマーケティングのためのデータ分析

TOOLS / GENERATOR

量の「流れ」を、
構造で見る。

どこで減るか、何が増減するか、どの経路を通るか——3つの問いに3つのチャート。

2026/5/29

「量がどこへ行くか」を見せるチャートがある

棒グラフや折れ線グラフは「値の大きさ」や「値の推移」を見せるチャートです。 しかしビジネスの現場では、もう少し異なる問いが生まれることがあります。 「コンバージョンまでの各ステップでどれだけ離脱しているか」 「今期の利益が前期より減った原因はどの費目か」 「流入した顧客がどのチャネルからどの商品へ流れているか」—— これらはいずれも量の「流れ」と「構造」を問う問いです。

このページでは、そうした問いに答える3つのチャートと専用ジェネレーターを紹介します。 どの場面でどれを選ぶべきかの判断基準も整理しています。

3つのチャートが答える、3つの問い

ファネル・ウォーターフォール・サンキーは、いずれも「量の流れ」を扱うチャートですが、 それぞれが答える問いは異なります。

FUNNEL CHART

ファネルチャート

「どこで、どれだけ減るか」

一方向に絞り込まれるプロセスの各ステップにおける歩留まりを見る。流れは一方通行。

WATERFALL CHART

ウォーターフォール

「何が、どれだけ増減したか」

ある値から別の値への変化を、増減の積み重ねで説明する。原因と結果の内訳を見る。

SANKEY DIAGRAM

サンキーダイアグラム

「どの経路を通って、どこへ流れるか」

複数の入口から複数の出口へ、量が分岐・合流しながら流れる構造を見る。流れは多方向。

晴花

HARUKA

この3つを混同しやすいのは、いずれも「減る・変わる・流れる」を扱うから。 区別の鍵は流れの構造にある。 一本道で絞られるならファネル、 前後の差を要因に分解するならウォーターフォール、 複数の経路に分岐・合流するならサンキー—— データの構造が先にあって、チャートはそれに従う。

問い チャート 代表的な使用場面
どのステップで離脱が多いか ファネル ECサイトの購買プロセス、採用フロー、キャンペーンのCV経路
前期比で利益が減った原因は何か ウォーターフォール 損益の増減分析、予実差異の要因分解、コスト構造の変化説明
顧客はどのチャネルからどの商品へ流れているか サンキー 流入チャネル×購買商品、予算配分の流れ、エネルギー消費構造

ファネルチャート:「どこで減るか」を一目にする

ファネルチャート(漏斗図)は、 認知→興味→検討→購買といった一方向に絞り込まれるプロセスの 各ステップにおける量と歩留まり率を視覚化するチャートです。 漏斗の形が示す通り、上から下へ進むにつれて量が減っていきます。

棒グラフで各ステップの数値を並べても「減り方の構造」は伝わりにくいです。 ファネルチャートは各ステップの幅が量に比例するため、 どのステップで急激に絞り込まれているかが形として直感的に伝わります。 ステップ間の遷移率(歩留まり率)もジェネレーターが自動計算します。

綾子

AYAKO

Webサイトの改善提案をするとき、 「カートに入れた人の何%が購入まで進んでいるか」をファネルで見せると どのページに問題があるかが一目瞭然で、どこに手を打てばいいかがすぐわかります。 数字の表より「形」のほうが、会議で格段に伝わりやすいですよ。

GENERATOR 01 ファネルチャートジェネレーター 直感的な「歩留まり」を、美しく可視化する。 「ステージ名」と「数値」の2列をコピペするだけ。遷移率を自動計算。SVG・PNG・CSVでエクスポート可能。 ジェネレーターを開く

ウォーターフォールチャート:「増減の内訳」を積み上げて見せる

ウォーターフォールチャート(滝流しグラフ)は、 ある値(期首の利益など)から別の値(期末の利益)への変化を、 増減要因の積み重ねとして表現するチャートです。 棒が水面から生え、プラスは上へ、マイナスは下へ伸びることで 各要因の寄与の方向と大きさが直感的に伝わります。

「前期と今期で利益が減った」という事実は棒グラフでもわかります。 しかし「売上増加で+2億、原材料費増加で▲3億、人件費削減で+0.5億、 結果として▲0.5億の減益」という要因の構造を伝えるには ウォーターフォールチャートが最適です。 経営報告・予実分析・コスト構造の説明資料の定番チャートです。

晴花

HARUKA

ウォーターフォールチャートで注意すべきは「合計」棒の扱い。 最初と最後の棒は地面から生える「絶対値」として、 中間の棒は前の棒の上端または下端から伸びる「増減値」として描く—— この区別を誤るとチャートが意味をなさない。 ジェネレーターは項目名に「計」「利益」を含む行を自動で合計棒として処理するので、 その仕様を理解して入力するといい。

GENERATOR 02 ウォーターフォールチャートジェネレーター 利益の増減要因を、迷わず美しく可視化する。 「項目名」と「値」の2列をコピペするだけ。合計行を自動判定。増減の色分けとSVG・PNGエクスポートに対応。 ジェネレーターを開く

サンキーダイアグラム:「分岐・合流する流れ」の全体構造を見せる

サンキーダイアグラムは、複数の入口(ノード)から複数の出口(ノード)へ 量が分岐・合流しながら流れる構造を、帯の太さで量を表現するチャートです。 帯が太いほど流量が多く、視線は自然と太い流れを追います。

ファネルとの違いは「分岐と合流」が起きることです。 ファネルは一本道で絞り込まれますが、 サンキーは「検索流入の顧客が複数の商品カテゴリに分散する」 「複数の部門予算が複数の施策に配分される」といった 多対多の流れの構造を扱います。 Excelでは作成が極めて困難なチャートの筆頭です。

綾子

AYAKO

「流入チャネル別に、どの商品が購入されているか」を分析したくて クロス集計表を作ったんですけど、数字が多すぎてどこを見ればいいかわからなくて。 サンキーダイアグラムにしたら、オーガニック検索からは商品Aへの流れが太くて、 SNS広告からは商品Cへの流れが意外と細いというのが一目でわかりました。

GENERATOR 03 サンキーダイアグラムジェネレーター データの流れを、美しく可視化する。 「元ノード・先ノード・流量」の3列をコピペするだけ。ノードの配置はインタラクティブに調整可能。SVG・PNGエクスポート対応。 ジェネレーターを開く

綾子