元データ
未集計の取引レコードを単純に並べた表です。レコード数は218件(下図は一部)。このデータをもとに、社員コードの登場回数(ポイント)でABC分析表をつくります。
ID の別にポイントを集計する
データ領域の任意のセルをアクティブにし、リボンの 挿入 タブ → テーブル グループの ピボットテーブルの挿入 をクリックします。
ピボットテーブルの作成 ダイアログで テーブル/範囲 に正しいデータ領域が指定されているか確認し、問題なければ OK。
新しいシートが追加され、右端にレイアウト用ウィンドウが開きます。フィールドリストから 社員コード を 行 枠にドラッグ&ドロップします。
再び 社員コード を今度は 値 枠へ、計3回ドラッグ&ドロップします(1つめ:登場回数、2つめ:構成比、3つめ:累積構成比に使用)。
値 枠の 最も上の 合計/社員コード をクリックし、値フィールドの設定 → 個数 を選択して OK。同様に2番目・3番目の項目も 個数 に変更します。
社員コード別に個数(ポイント)がカウントされました。
値の降順に並べ替える
「個数/社員コード」列の任意のセルをアクティブにし、リボンの データ タブ → 並べ替えとフィルター グループの 降順 をクリックします。
構成比・累積構成比を設定する
2番目・3番目の集計列を「構成比」「累積構成比」に変換します。
値 枠の 上から2番目 個数/社員コード2 → 値フィールドの設定 → 計算の種類 タブ → 列集計に対する比率 を選択して OK。
値 枠の 上から3番目 個数/社員コード3 → 値フィールドの設定 → 計算の種類 タブ → 比率の累計 を選択して OK。
ABC分析表の基本的な体裁が完成しました。列見出しをわかりやすい名称(社員コード・ポイント・構成比・累積構成比)に変更しておきます。
クラスの別を明示する
クラス表記には条件付き書式のアイコンセットを使います。「累積構成比」列の任意のセルをアクティブにし、リボンの ホーム タブ → スタイル グループの 条件付き書式 → アイコンセット → その他のルール とたどります。
新しい書式ルール ダイアログで設定します。ここでのクラス基準は A≦70%、B≦90%、C≦100% としています。ダイアログ上は上から Cクラス・Bクラス・Aクラスの順で設定します。
- 【A クラス】累積構成比 ≦ 70%
- 【B クラス】70% < 累積構成比 ≦ 90%
- 【C クラス】90% < 累積構成比 ≦ 100%
ピボットテーブルのみでABC分析表が完成しました。各クラスはアイコン記号で判別できます。
Tips
作成したピボット表はデータソースの変更が容易なため、複数のABC分析を繰り返す場面やデータセットを入れ替えながら分析する場合に便利です。
データソースを頻繁に切り替えるなら、元表をあらかじめ テーブル 化(挿入タブ → テーブル)しておくと、ピボットテーブルのデータソース変更ダイアログでテーブル名を書き換えるだけで済みます。
このピボット表からパレート図を用意する場合は、値 枠から「構成比」を削除し、分析 タブ → ツール グループの ピボットグラフ をクリックします。その後の作業は 優先すべき「重点項目」と累積割合を同時に可視化する、Excelでのパレート図のつくり方。 を参照ください。
ひな型を崩したくない場合は、「構成比」列を値枠に残したままピボットグラフを作成し、「構成比」棒の塗りつぶしと枠線を「なし」にして不可視化し、凡例の「構成比」項目だけ削除する方法も使えます。
Extension — ABCZ 分析:ピボット表でZ区分を加える
ABC分析では「ポイントが発生しなかった(ゼロ)」対象は集計に現れません。しかし「なかった」こと自体を情報として扱う ABCZ分析(Z区分 = 値がゼロのもの)のアプローチもあります。
ピボット表のひな型を維持したままZ区分を加えるには、元データと全対象者マスタとの間にリレーションシップを設定します。
全対象者を網羅したシートを用意し、元データと両方をテーブル化します(ここでは「ポイント記録」「全RS部員」という名前を定義)。
元データのテーブルからピボットテーブルを作成する際、このデータをデータモデルに追加する にチェックを入れます。
分析 タブ → 計算方法 グループの リレーションシップ からダイアログを開き、「社員コード」をキーに2つのテーブルを紐づけます。
フィールドリストで すべてのフィールド を表示し、マスタの集計項目を 行 に、元データのそれを 値 に振り分けます。
ピボットテーブルの オプション ダイアログで 表示 タブの「データのないアイテムを行に表示する」にチェックを入れ、レイアウトと書式 タブの「空白セルに表示する値」に 0 を入力します。
ゼロ値の項目が表示されます。構成比・累積構成比を加え、降順並べ替え後に条件付き書式(数式を使用)を設定してABCZ分析表を完成させます。