元データ
リサーチサービス社の企業リサーチに関する直近 1 か月のクレーム入電件数を項目別に集計し、降順で並べ替えたものです。
元表を準備する
件数が相対的に過小な項目(ここでは No.6〜No.12 の 6 項目)を「その他」としてひとつにまとめます。
件数を合計します。
累積比率列を追加します。見出し直下に下の 2 式を入力し、 2 行目の式のみ 「計」行の直前までコピーします。
「簡易型」のパレート図を描く
v2010 版では縦棒を後から折れ線に種類変更する必要がありましたが、v2013 以降は「複合グラフの挿入」から一発で設定できます。
B・C・D の 3 列を(「計」行を除いて)選択し、挿入 タブ → グラフ グループの 複合グラフの挿入 → ユーザー設定の複合グラフを作成する。
"累積比率" 系列のグラフの種類に マーカー付き折れ線(またはマーカーなし)を指定し、第 2 軸 のチェックボックスを ON にします。
「QC 型」のパレート図に描きかえる
QC 型の注意点は全 11 項目。「グラフの基本」2 点を 1・2、「細かい部分」9 点を A〜I として整理し、F・G → E・H・I → A〜D → 1・2 の順に処理するのが効率的。
簡易型から、図のストリクトな仕様に近づけていきます(イメージ)。
グラフ上に注意点を整理すると、図のようになります。緑がグラフの基本的な部分、オレンジが細かな部分です。
注意点の一覧です。
<グラフの基本的な部分>
- 【プロットエリア】ほぼ正方に
- 【グラフタイトル】下に配置
<グラフの細かな部分>
- 【第 1 軸の最大値】件数の合計
- 【軸の目盛線の向き】内向き
- 【第 2 軸の最大値】100%
- 【第 2 軸の目盛間隔】20% または 10%
- 【要素間の間隔】空けない
- 【累積比率線】必ず原点から引く
- 【累積比率線のマーカー位置】各棒の上辺の右端
- 【累積比率ラベル】50%(仮)を超える最初の要素に付置
- 【件数ラベル】直上 H と対応する棒要素まですべて付置
まず F・G から処理します。
F(累積比率線を原点から引く)のため、「累積比率」に 0(ゼロ)を追加します。表の 2 行目を選択し、ホーム タブ → セル グループの 挿入 をクリックします。
プルダウンの▼で処理する場合は セルの挿入 → 下方向にシフト → OK。
挿入した行の「累積比率」列に 0 を入力し、パーセントスタイルを適用します。
グラフの "累積比率" 系列を選択し、データ範囲のハンドルを 1 セル上にドラッグして「0%」を範囲に含めます(G:マーカー位置の調整に連動)。
この時点でのシートとグラフの状態を確認します。
グラフが選択された状態で グラフのデザイン タブ → グラフのレイアウト グループの グラフ要素を追加 → 軸 → 第 2 横軸。
挿入した第 2 横軸を選択し、書式 タブ → 現在の選択範囲 グループの 選択対象の書式設定。
軸の書式設定 ウィンドウで 目盛の種類・補助目盛の種類・ラベルの位置 をすべて なし に、軸位置 を 目盛 に変更します。「塗りつぶしと線」カテゴリーで軸線も消しておくと後がラクです。
以上で F・G の処理が完了しました。次に E・H・I を処理します。
E(要素間の間隔を空けない)。"件数" 系列(棒)を選択し、書式 タブ → 選択対象の書式設定。
データ系列の書式設定 ウィンドウで 要素の間隔 を 0% に設定します。
H・I(件数ラベル・累積比率ラベルの追加)。累積比率 50%(この作例での便宜上の値)を占める棒要素に対してラベルを追加します。対象となる要素だけを選択してから右クリックします。
ショートカットメニューから データラベルの追加 → データラベルの追加 とたどります。
必要な項目の数だけ 2 手前から繰り返します。直前の操作後であれば、別の要素は 1 度クリックするだけで選択できます。
折れ線にもラベルを追加します。件数ラベルを付けた棒のうち最も右のものの右肩と位置的に重なるマーカーにだけ、データラベルを追加します。
E・H・I の処理が完了しました。続いて A〜D を処理します。
A・B(第 1 軸の最大値と目盛方向)。第 1 縦軸を選択し、書式 タブ → 選択対象の書式設定。
最小値 に 0、最大値 に 件数の合計 を入力し、主 の値を適宜設定します。目盛の種類 を 内向き に変更します(B も同時に処理)。「塗りつぶしと線」カテゴリーで軸線の書式設定も済ませておくとラクです。
C・D(第 2 軸の最大値と目盛間隔)。第 2 縦軸を選択し、書式 タブ → 選択対象の書式設定。
最小値 に 0、最大値 に 1、主 を 0.1 または 0.2 に設定し、目盛の種類 を 内向き に。軸線の書式も合わせて設定しておきます。
第 1 縦軸の目盛線をクリックしてすべてを選択し、DELETE キーで削除します。
A〜D の処理が完了しました。任意のその他の細部(ラベル追加・凡例削除・横軸文字列の方向など)を必要に応じて修正します
最後に 1・2 を処理します。
1(プロットエリアをほぼ正方に)。グラフエリアを縦長の長方形に引き伸ばし、その上方にプロットエリアを正方に配置します。
2(グラフタイトルを下に配置)。グラフタイトルをプロットエリアの下部にドラッグして移動させます。
グラフタイトルに任意の内容を入力して、QC 型パレート図の完成です。
QC 型パレート図を Excel で作るのは結構な手間です。頻繁に作る必要があるなら VBA での自動化 や パレート図ジェネレータ も検討してみてください。
横軸を 2 段ラベルにする
項目名が長い場合、横軸ラベルを 90° 回転させると読みにくく、折り返し・縮小では野暮ったさが出てしまいます。
"捨て軸"(第 2 横軸)を再利用して、2 段ラベルにすると見栄えよくなる場合があります。
要点だけ示すと次の手順で実現できます。
- 「項目」列を 2 列に増やし、交互に名前を振る
- ピンクの領域を件数系列に、緑の領域を累積比率系列に割りあてる
- 第 2 横軸をグラフの下端に可視化させる
- 第 2 横軸のラベルの角度を 1° に設定
- 第 1 横軸の軸線をなくす